BS日テレのドラマに学ぶ事業承継のリアル!〜「事業承継・引継ぎ支援センター」をご存知ですか?〜
現在、日本の中小企業では経営者の高齢化が進んでおり、後継者不在によって休廃業を余儀なくされるケースが少なくありません。
そんな中、事業承継のリアルな課題と解決のヒントを分かりやすく描いた番組がBS日テレで放映されました。中小企業庁が制作協力した「角野卓造と近藤春菜がドラマで深掘り! 角野家の事業承継」です。
今回は、この番組の見どころをご紹介するとともに、ドラマ内でも重要な役割を果たしていた公的相談窓口「事業承継・引継ぎ支援センター」について解説いたします。
実話ベースのドラマで知る「事業承継」の選択肢
番組では、俳優の角野卓造さんと近藤春菜さんが親子役でミニドラマに出演し、実話をモデルにした2つのケースが紹介されました。
第1回:地元に愛される老舗ハンバーグ店「父娘の親族内承継」
第1回のテーマは「親族内承継」です。静岡県の老舗レストラン「パピオット」を舞台に、お店を継ぎたい娘と、体力的な負担を心配して反対する父親の葛藤が描かれました。
親族内承継においてよくあるのが、「家族だからこそ本音で経営の話ができない」という問題です。ドラマでも、親子の平行線を打開したのは第三者である「事業承継・引継ぎ支援センター」のアドバイスでした。身近な家族間であっても、専門家や第三者を交えて客観的に話し合うことの重要性がよく分かるエピソードです。
第2回:従業員第一の製作所社長が辿り着いた「理想のM&A」
第2回は「M&A(第三者への承継)」がテーマでした。後継者がいない製作所の社長が、従業員の雇用や取引先を守るために他の企業へ会社を引き継ぐお話です。
M&Aと聞くと「身売り」のようなネガティブなイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、現在は会社を存続させ、従業員を守るための前向きな経営戦略として活用されています。ドラマのモデルとなった社長は「会社を守るのではなく、従業員を守りたい」という強い思いのもと、希望に合う引継ぎ先を見つけることができました。
頼れる公的窓口「事業承継・引継ぎ支援センター」
ドラマの両エピソードに登場し、経営者たちをサポートしていたのが「事業承継・引継ぎ支援センター」です。
当センターは国が設置する公的な相談窓口で、全国47都道府県すべてに設置されています。
広島県の場合、広島県事業承継・引継ぎ支援センターがあり、広島市、呉市、福山市の3ヶ所に事務所があります。
主な特徴は以下の通りです。
- 相談は何度でも無料:事業規模や財務状況にかかわらず、無料で何度でも相談に乗ってもらえます。
- 幅広い支援内容:親族や従業員への承継計画策定支援だけでなく、後継者が不在の場合のM&A(第三者承継)のマッチング支援、さらには創業希望者と後継者不在の事業者を引き合わせる「後継者人材バンク」など、あらゆる事業承継の悩みにワンストップで対応しています。
- 秘密厳守で安心:公的機関であるため、公正かつ秘密厳守で安心して相談できます。情報漏洩が心配なM&Aの検討においても頼りになります。
専門家(司法書士・行政書士)からのメッセージ
事業承継には、「後継者の育成」や「関係者の理解」を含め、一般的に準備に5年〜10年かかると言われています。また、「相続税・贈与税の対策」だけでなく、経営理念やノウハウといった「目に見えにくい資産(知的資産)」の承継も非常に重要です。
私たち司法書士・行政書士は、こうした事業承継の過程において、以下のような実務面でのサポートを提供しています。
- 司法書士:役員変更、議決権制限株式などの種類株式の活用、定款・株主名簿の整備、生前贈与や遺言書の作成、不動産や会社の登記手続き。
- 行政書士:事業承継に伴う許認可の承継手続きなど、必要な行政手続の支援。
「まだまだ元気だから早い」と思われるかもしれませんが、事業承継対策は早く始めるに越したことはありません。
BS日テレのドラマをご覧になり、「うちの会社はどうだろう?」と少しでも気になられた方は、ぜひお近くの事業承継・引継ぎ支援センター、または当事務所へお気軽にご相談ください。
会社の大切な未来を繋ぐお手伝いをさせていただきます。




